概要

鉄コーティング種子とは、稲種子を“鉄粉”でコーティングして重くした種子です。従来より日本の稲作は移植栽培における苗作り~苗運び~田植えと、手間がかかる上にコスト高でした。
2004年より技術開発を進めてきたのが鉄コーティング種子です。育苗せずに種子を直接圃場に播種する直接栽培を利用することで、数々のメリットを得られることから、近年注目を集めています。

取り扱い方法として、「鉄粉のみ販売」から「鉄コーティング種子販売」、また「無人ヘリでの湛水直播の請負い」まで、お客様のご要望に応じた部分的なサポートからトータル的なサポートまでご用意し、低コスト化や省力化を可能にするお手伝いをいたします。お気軽にご相談ください。

 

特長

  • 生産コスト低減:
    おおよその試算では、従来の水稲(育苗)の約半分の経費ですみます。
  • 省力・軽労化:
    育苗・移植等の作業が大幅に軽減されます。
  • 鳥害を防止:
    種子の皮膜が堅くなるため、鳥などによる被害を防ぎます。
  • 種子の長期間保存が可能:
    保存性が高く農閑期での作業が可能となります。
  • 比重があるので浮き苗を回避:
    鉄粉でコーティングすると播種する種子が重くなるため、浮き苗を回避することができます。

鉄コーティング湛水直播栽培の流れ

直播栽培技術導入による労働時間の変化のイメージ

実績と予測例

[2011年の実績]
・3千ha =全国水田面積〈150万ha〉の0.2%
鉄粉使用量:80トン

[10年後の予測]
・45万ha=全国水田面積〈150万ha〉の30%
鉄粉使用量:11,000トン
 *全農調べ

材料の分量(重量)

基本的な混合比は、種籾:1に対して鉄粉/0.5→種子:10kg、鉄粉:5kg。焼石膏:鉄粉の10~20%程度の混合です。また土壌や環境により混合比をかえることができます。

鉄コーティング比と分量(kg)[種子5kg(播種面積10アール)の例

※鉄粉の比率を下げると鳥の食害の可能性が大きくなります。

ラジコンヘリにより播種まで請け負います。
訓練されたオペレーターにより、ラジコンヘリで鉄コーティング種子の散播まで当社でご対応いたします。生産者様の仕事は水田の準備と栽培管理のみとなります。 お気軽にお問い合わせください。